The last good day of the year. The last fever

Italy

この写真は「年の最後の良き日」と題した長期プロジェクトの一部です。本プロジェクトは、成長し人生に幻滅していく過程を表現しようとしています。かつては日々の経験や感情、新しい発見に満ちていた若き日々と比べ、繰り返される日常の機械的な営みは、やがて陳腐で疲れ果て、良き日は数えるほどの例外になってしまいます。年月の経過とともに、このプロジェクトはより生々しく荒々しいものへと変化し、間違いだらけの試行錯誤の研究となりました。多くの失敗を重ねるうちに、その積み重ねが逆に「正しい」ものとなり、まさに人生も試行錯誤の連続であることを示しています。焦点が定まらず構図も不完全でありながら、なぜか惹きつけられる一連の表現です。

私はアートディレクター、写真家、イラストレーター、グラフィックデザイナーです。世界を旅しながら、ストリートフォトグラフィーを通じて内面の抑圧や落ち着かない感情を表現しようとしています。